ASKAの詞には暗喩がよく使われます。「〜のような」を使わずにたとえを表現する方法です。これが彼の詞のひとつの特徴だと思います。
「恋人の顔をしながら君の瞳で」(『君が家に帰ったときに』より)、 「アクセサリーの顔でおいで」(『MOZART VIRUS DAY』より )、 「ミュージカルの景色で」(『クルミを割れた日」より)、 「殺し屋の黒い革手袋の薄さで」(『夢の番人』より)、 「君は夏の日の風のやり方で」(『風の引力』より)、 「蟻の動きで人が集まる」(『ある晴れた金曜日の朝』より)など。
「〜のような」にしてしまうと途端に陳腐なものになってしまうんですよね。すばらしいセンスだと思います。
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